アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎のイメージ

アレルギー性鼻炎とは、花粉やハウスダストなどのアレルギー反応の起こる物質(アレルゲン)を吸い込むことで起こるアレルギー反応のことで、スギ花粉を代表とする毎年同じ時期に起こる季節性アレルギー性鼻炎とダニなどのハウスダストが原因で季節に関係なく起こる通年性アレルギー性鼻炎があります。

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎は、透明のさらっとした鼻水、鼻づまり、くしゃみがおもな症状ですが、目のかゆみなどもおこります。

そして、アレルギー性鼻炎は朝の起床時に発作的に症状が現れることがあり、これを「モーニングアタック」と呼びます。
これは、寝ている間にアレルゲンを吸い込んだり、起床時にふとんをたたんだりすることでアレルゲンが舞ったりすることや、起床時は副交感神経から交感神経優位に切り変わることが要因と言われています。

また、アレルギー性鼻炎は鼻づまりによる睡眠不足、それに伴い日中の集中力の低下など生活の質を下げてしまいますので対策が必要です。

アレルギー性鼻炎の治療

薬物療法

基本的には、症状を抑えるために、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬、点眼などを処方していきます。

薬の種類によっては、のどの渇きや眠気、集中力の低下などが起きますので、症状に合わせて薬を変更させていただきます。

レーザー治療

レーザー治療はアレルギー体質を変える治療ではなく、鼻の粘膜をレーザーで焼くことによりアレルギー反応を軽減する対処療法です。レーザー治療には個人差がありますが症状が軽くなり薬の服用を減らすことができますので眠気や口の渇きなど薬の副作用も軽減できます。
効果は通常1〜2年持続しますが、効果がなくなってきた場合には再度レーザー治療を受けることができます。

舌下免疫療法

舌下免疫療法は、スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の方が対象でアレルゲンを少しずつ投与していくことにより体を慣らしていき、反応を起こりにくくする治療法でアレルギー性鼻炎の根治治療が期待できます。

花粉症を楽にする初期療法

毎年症状が起きる方は症状を抑えるために、抗ヒスタミン薬など抗アレルギー剤を使用されている方も多いですが、この薬は効果が出始めるまで時間がかかると言われております。

そのため、アレルギーの症状が出てから薬を服用してもすぐに効果が出ません。
個人差がありますが、効果が出始めるのに1週間〜2週間程かかりますので、花粉症が飛散前から薬を飲み始める「初期療法」がおすすめです。

一般的に花粉症が飛散する前の1月下旬〜2月上旬ころに受診いただき薬の服用を始めてください。花粉症のピークシーズンになりますと混雑しますので待ち時間を減らすことにも繋がりますので既に花粉症の方はご検討ください。

◆アレルギー検査・診断について

診断のため、まずは問診と診察を行います。
問診では、症状や発症時期、ご家族のアレルギー疾患の有無などを確認します。

そして必要に応じて、アレルギーの原因を探るためにアレルギー検査を行います。
当院では、指先から1滴の血液で検査できる「ドロップスクリーン」を導入しておりますので、小さなお子さまでも痛みが少なくアレルギー検査が可能です。

花粉症やアレルギー性鼻炎でお悩みの方は一度、当院までお越しください。