レーザー治療とは
レーザー治療は、鼻の粘膜にレーザーを照射することで腫れていた粘膜が凝固して鼻づまりが解消する治療法になります。
レーザーを照射された部分は水分が失われるので、花粉やハウスダスト(ダニ、ホコリ、ペットの毛)などのアレルゲンが付着しても体内に抗原が入りづらくなり、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が抑えられ、特に鼻づまりへの効果が高くなっております。
また、症状が改善することで薬の服用も減らすことができ眠気や口の乾きなどの副作用も軽減できます。
効果は通常1~2年程度持続しますし、効果が無くなってきた場合は再度レーザー治療をすることができます。
このような方にオススメ
- 常に薬を服用していないと快適な日常生活を送れない方
- 一年中鼻づまりの症状がある方
- 妊娠中や授乳中、緑内障、前立腺肥大など薬を控えたい方
- 症状により仕事や学業に集中できない方
- 薬を服用しても効果があまり得られない方
- たくさんの薬や長期間薬を服用したくない方
- 頭がぼーっとしたり、眠気や口の乾きなど薬の副作用が出る方
レーザー治療は保険適用です
レーザー治療は保険適用で治療が可能です。
症状が重い方や薬の副作用が強い方は一度レーザー治療をご検討ください。
スギ花粉症、ダニアレルギーによる症状の場合にはレーザー治療以外にも根治治療である舌下免疫療法もございますので花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎にお悩みの方は一度ご相談ください。
レーザーの治療時期
レーザー治療は鼻水が出ている時には行うことができません。
症状が出る時期が分かる方は症状が出る約1~3カ月前が最も有効で、例えばスギ花粉症の場合は10~12月頃が最適です。
ハウスダスト(ダニ、ホコリ、ペットの毛)による通年性のアレルギー性鼻炎の場合はシーズン中でも治療を行います。
レーザー治療の流れ
レーザー治療を行うまでの流れをご紹介します。
1.診察
レーザー治療が可能かどうかを調べるため、鼻腔内の詳細な診察やアレルギーの原因を調べる検査を行います。
レーザー治療が可能であれば予約をお取りします。
2.鼻の処置・局所麻酔
予約日に来院頂き、お鼻の処置をして鼻腔内をきれいにします。
鼻の粘膜に表面麻酔や鼻の腫れをとる血管収縮薬のスプレーをします。
その後、麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻腔内にいれ、粘膜に浸透するまで15分ほどお待ち頂きます。
3.レーザー治療
鼻腔内で麻酔が効いた後、診察室でレーザー治療を行います。
治療自体は片鼻5分、両鼻でも10分程度で終了します。
4.レーザー治療後の注意事項の説明
レーザー治療終了後に簡単な注意事項の説明を行います。
- 治療当日、入浴は避け、シャワーでお願いします。
- 治療当日、アルコールは飲まないようにしてください。
- 治療後2~3日は一時的に鼻水・鼻づまりがひどくなりますが、1週間程度で治まってきます。強く鼻をかむと鼻血が混じることがありますので、強く鼻をかんだり、鼻を掻いたり、鼻を擦ったりしないようにしてください。
- 治療後約1週間は激しい運動や長時間の入浴は避けてください。
5.1週間後の診察
手術後1週間程度で鼻腔内の経過を診察します。
鼻腔内のかさぶたを除去したり、色のついた鼻水がつくことがあるので、きれいにします。
不快だといって無理に自宅でかさぶたを取らないようにお願いします。
この時期になると手術後に一時的にひどくなった鼻水や鼻づまりもかなり解消されていますので、少しずつ鼻をかんでも大丈夫です。
6.さらに1週間後の診察
再度、鼻腔内の経過を診察し、残りのかさぶたを除去します。
この時点では鼻の通りもかなり改善されています。鼻腔内の診察が順調であれば治療終了です。