味覚障害とは
味覚障害は、食べ物の味が分からなくなったり、味覚が鈍磨したり、本来の味とは違った妙な味を感じたりする状態です。口の中が苦い、塩辛いなどと訴える自発性の異常味覚もあります。
様々な原因が考えられますが、高血圧薬や抗生物質など各種薬剤の長期にわたる使用によって生じる薬剤性の味覚障害がよくみられます。
甘味や酸味、塩味、苦味、旨味などの味覚が低下したり、何を食べてもまったく味を感じなくなったりするため、食事を楽しめ無くなる方が非常に多くいらっしゃいます。
このようなときは、症状に応じて味覚検査や血液検査などが行い、原因を突き止めていきます。
主な治療法
薬剤が原因で味覚障害が起こっているような場合には、主治医とも連携した上で原因薬剤の服用中止または副作用の無い薬剤への変更を行います。
血液中の亜鉛の不足により、舌の表面にある味を感じる細胞の新陳代謝が十分に行われなくなるために起こることもしばしばですが、その場合は亜鉛を補給する治療を行います。
舌にカビが生えていて、痛みを伴ったりする味覚障害も稀に見られますが、そうした場合はカビを除去する治療を行います。