外耳道炎とは
いわゆる耳の穴の入口付近から鼓膜までの外耳道に炎症が生じることにより、耳に強い痛みを感じたり、耳が痒くなってしまう病気です。
症状が進行すると黄色っぽい耳だれが出るようになり、匂いを嗅ぐと異臭がします。
外耳道が炎症によって腫れ上がるタイプの外耳炎が起きると、聴力の低下を招きます。
耳におできが生じる限局性外耳炎の場合、おできが破れて膿と血液が出ることもあります。
このようなときは、外耳炎と中耳炎を見分けるため特殊なカメラを使用します。
原因となる病原微生物が細菌なのか真菌なのかで治療法が変わってきたりしますので、耳だれの細菌培養検査を行うこともあります。
主な治療法
外耳道炎の治療に際しては、まず脱脂綿や吸引機などを使用して軽く耳掃除を行います。これによって患部を清潔な状態にしてから、局所への点耳薬投与、軟膏塗布などを行います。
びまん性外耳炎の場合は、耳を清潔にした上で、抗生物質の塗布と投与を一週間ほど行います。
限局性外耳炎では、おできを切開して膿を出し、抗生物質を塗布します。
痛みが激しい場合は鎮痛剤を使用することもあります。