慢性上咽頭炎とは

Bスポット治療のイメージ

慢性上咽頭炎は、呼吸器系の炎症性疾患の一つで、特に上咽頭の粘膜に長期間の炎症が生じる状態を指します。このような病状では、喉の不快感や違和感、時には痛みや耳への放散痛、さらには声のかすれや咳、喉の痰が絡む症状が現れることがあります。また、後鼻漏やアレルギー性鼻炎の症状が悪化しやすい体質の方も慢性上咽頭炎を発症しやすいとされています。

慢性上咽頭炎に対するBスポット治療

当院では、このような症状に苦しむ患者様に対し、Bスポット治療を行っております。
これは、塩化亜鉛を主成分とする薬剤を患部に直接塗布する方法で、炎症を抑え、症状の緩和を図ることを目的としています。この治療は1%の塩化亜鉛溶液を使用し、綿棒を用いて鼻から口を経由して上咽頭に塗布します。慢性上咽頭炎の治療において、Bスポット治療は他の薬物療法やネブライザー療法と組み合わせて行われることが多く、これにより治療の効果を高めることができます。

治療中には痛みや出血を伴うことがあるものの、予後は良好であると広く認識されています。治療時間は短く、通常は1分程度で完了し、週に1〜2回の通院で管理されます。しかし、この治療法はまだ普及していない医療機関も多く、全ての患者様に適応されるわけではありませんが、適切な症状の評価と診断のもとで、当クリニックでは積極的にBスポット治療を採用しています。

Bスポット治療を受けた後には、薬剤を飲み込んだ際の胸焼けや、粘膜への刺激による痰や鼻水の増加などの副作用が見られることがありますが、これらは一般的に数時間で自然に解消します。それにもかかわらず、炎症が緩和されることで生活の質が向上すると多くの患者さまからの報告を受けており、慢性上咽頭炎の長期的な管理において有効な選択肢となり得る治療法です。

このような方におすすめ

  • 風邪を引いた後に、せきが続く方
  • のどの痛みや違和感が続く方
  • 頭痛、吐き気が続く方
  • 全身の倦怠感が続く方
  • 慢性的な疲労感がある方
  • 自律神経の乱れによるめまいがある方